借入が複数ある場合——クレジットカードが2枚、それに自動車ローンやカードローンがあるかもしれません——そして最低返済額を超えて毎月いくらか回せるお金があるなら、本当に難しい問いに直面します。どの残高から叩くべきか。

この話題では二つの方法が主役です。スノーボール法は残高のいちばん小さいものから狙います。アバランチ法は金利のいちばん高いものから狙います。これは数学の理解を競う対立ではありません。最適化している対象が違うだけで、どちらが自分に向くかは、自分の状況と気質に関する事実で決まります。

スノーボール法の仕組み

金利は完全に無視して、残高の小さい順に借入を並べます。すべてに最低返済額を払い、余った一円はすべていちばん小さい残高に向けて、それが消えるまで続けます。その借入が消えたら、そこに充てていたお金——最低返済額と上乗せ分——が次に小さいものへ転がっていきます。この転がる支払いが名前の由来です。ひとつ片づくたびに、次のものがより速く倒れます。

この方法の根拠は数学ではなく、行動にあります。借入を完全に返し終えることは、きれいで目に見えるゴールで、しかも早くやって来ます。それが重要なのは、返済計画が失敗する主な理由は順番の選び間違いではなく、途中でやめてしまうことだからです。

アバランチ法の仕組み

仕組みは同じで、並べ替えの基準だけが違います。金利の高い順に借入を並べ、余った一円をいちばん高い金利のものに向けます。それが消えたら、支払いは次に高い金利へ下りていきます。

この方法の根拠は算術です。利息は借入を抱えることの実際の値段であり、金利のいちばん高い残高こそ、放っておくたびに毎月いちばん多く請求してくる相手です。そこから叩けば総支払額は少なくなり、たいていは完済も多少早くなります。

具体例で見る

三つの借入があり、最低返済額に加えて月20,000円を回せるとします。

  • 流通系カード:残高60,000円、年14%
  • クレジットカード:残高320,000円、年24%
  • 自動車ローン:残高500,000円、年8%

スノーボール法は「流通系カードから」と言います。60,000円がいちばん小さい数字だからです。アバランチ法は「クレジットカードから」と言います。24%がいちばん高い金利だからです。両者は逆を指しています。選択が意味を持つのは、まさにこういうときです。

これらの残高で、それぞれの借入が利息だけで月にいくらかかっているかを見てみます。残高に年利を掛けて、12で割ります。

  • 流通系カード:60,000円 × 14% ÷ 12 = 月700円
  • クレジットカード:320,000円 × 24% ÷ 12 = 月6,400円
  • 自動車ローン:500,000円 × 8% ÷ 12 = 月3,333円

アバランチ法の言い分は、この三行で尽きています。クレジットカードは流通系カードのおよそ9倍を静かに取り続けているので、流通系カードを先に片づけている月はすべて、高いほうの残高が満額の運賃を取り続けている月ということになります。

そして同じ数字から、スノーボール法の言い分も出てきます。20,000円の上乗せと最低返済額を合わせれば、60,000円の流通系カードは3か月かからずに消えます。三つのうちひとつが四半期の終わる前に消え、そこに注いでいた支払いが次を後押しし始めます。対してアバランチ法では、何かが終わるまでに320,000円の残高を1年近く削り続けることになります。

では「間違った」選択の代償はいくらか

思われているより小さく、残高が減るにつれてさらに小さくなります。二つの方法の差は実在しますが、たいていは控えめです。上の例のような状況なら、月に数百円から数千円の差であって、桁違いの差ではありません。小さな借入がいくつも前に並び、その後ろに非常に高い金利の大きな残高が控えているときは差が広がり、金利や規模が似ている借入ばかりならほとんど消えます。

これは腹に落としておく価値があります。決断の意味が変わるからです。あなたは「正解」と「高くつく間違い」のあいだで選んでいるのではありません。「いくらか多く節約できる方法」と「人によってはずっと続けやすい方法」のあいだで選んでいます。2年続けられる計画は、3月にやめてしまう数学的に優れた計画に勝ちます。

二つの方法が一致するとき

実のところ、よくあります。小さな残高こそが高金利のものであることは多く、流通系カードや店頭での分割払いは、いちばん小さい残高といちばん悪い金利を同時に抱えがちです。いちばん小さい借入がいちばん高くつく借入でもあるなら、二つの方法は同じ指示を出し、議論そのものが消えます。選択に苦しむ前に、両方の基準で並べ替えてみる価値があります。選ぶ必要などなかった、と分かるかもしれません。

どちらの方法より優先されること

スノーボールかアバランチかという問いを、まるごと飛び越える事情もあります。

  • 最低返済額は必ず全部払うこと。どちらの方法も、狙っていない借入の最低返済を飛ばすことは含みません。支払い漏れは遅延損害金、遅延金利、信用情報への傷を意味し、順番の工夫による利益をはるかに上回ります。
  • 期限の近い0%の優遇金利は計算を一気に変えます。あと5か月0%の残高は今日は何のコストもかかりませんが、そのあと何%に戻るのか、いつ戻るのかによっては、それが最優先になりえます。
  • 利息以外の帰結を伴う借入には独自の優先順位があります。住宅や自動車を担保にしているもの、回収に向かっているもの、税金の滞納は、いずれも金利という数字では捉えられないリスクを抱えています。
  • 勤務先の退職金・年金のマッチング拠出は、金利の低い借入への積極的な繰上返済より先に検討する価値があります。ほかでは得られない即時のリターンだからです。
  • 薄すぎる緊急予備資金は計画そのものを台無しにします。少額の現金の緩衝がないと、次の予想外の請求はまっすぐカードに戻り、走っているのにその場から動けなくなります。

無理のない選び方

借入を両方の基準で並べ、二つの一覧を並べて見比べてください。最初に狙う相手が同じなら、始めて、それ以上悩まないこと。違うなら、実務的な問いは正直な自己評価です。以前に返済へ取り組んで、途中で勢いを失ったことがあるか。あるなら、スノーボール法の早い成功体験は、アバランチ法には買えないものをあなたに与えてくれます。目に見える節目がなくても長期の取り組みを続けられた経験があるなら、アバランチ法を選んで差額を手元に残しましょう。

両者を混ぜるのも完全に正当です。勢いをつけるために小さな残高をひとつ片づけ、その後は厳密に金利順へ切り替える。ここに方法論の純粋さを強制するものは何もありませんし、成功する人はたいてい、最適化をやめて払い始めた人です。

どちらを選ぶにせよ、順番より重要なことが二つあります。毎月いくら返済に回せるか、そしてそれを続けられるか。どちらの方法も機能します。そしてどちらも、やめてしまえば機能しません。

これは一般的な情報であり、個別の助言ではありません。 実際の金利、残高、状況がここでは大きく効いてきます。二つの考え方を理解する以上のことについては、ファイナンシャルプランナーに自分の数字で相談してください。