カードの残高を抱えるとお金がかかることは、たいていの人が知っています。驚かれるのは、どのようにお金がかかるのか——具体的には、毎月きちんと払い続けているのに、なぜ残高が月が変わってもほぼ同じ数字のまま居座るのか、という点です。

これは明細の誤りではありません。設計どおりに算術が働いているだけです。

利息は残高にかかり、そして残高に足される

リボ払いの利息は、いまの残高に対して計算され、その残高に足されます。翌月は、先月足された利息も含んだ、少しだけ大きくなった数字に対して利息が計算されます。これが複利で、貯蓄を増やすのと同じ仕組みが、逆向きに走っている状態です。

年24%と表示されたカードは、年に一度24%を取るわけではありません。だいたい月2%になり、そこにある金額に対してかかります。50万円の残高なら、新しく何も買っていなくても月におよそ10,000円が足されます。

最低返済額では残高がほとんど動かない理由

最低返済額はふつう残高の小さな割合として計算され、多くは2〜3%程度、下限として2,500円ほどが設けられることもあります。これを月およそ2%の利息と並べてみると、問題がはっきり見えます。

年24%、残高50万円の場合を考えます。

  • 月の利息:およそ10,000円
  • 2%の最低返済額:10,000円
  • 実際に借金を減らしている額:ほぼゼロ

10,000円払いました。残高は始まった場所とほぼ同じです。これを1年続ければ、およそ120,000円を払ったうえで、12か月前とほとんど変わらない額を借りたままになります。何も間違っていません。支払いは、借金を抱え続ける費用にそっくり吸い込まれただけです。

さらに悪いことに、最低返済額はたいてい残高の割合なので、残高が下がると最低返済額も一緒に下がります。この計画は自分で自分を縛ります。近づくほど、進みが遅くなるのです。

追加で払ったお金が実際にしていること

ここから複利は自分の味方として走り出します。追加の支払いが、その金額の大きさ以上に効いてくる理由もここにあります。

最低返済額を超えた一円は、元本、つまり残高そのものから引かれます。その一円は二つの仕事をします。借金を一円減らすことと、その一円を抱え続けたなら将来生み出したはずの利息をすべて消すことです。同じ年24%の50万円で見てみます。

  • 最低返済額の10,000円を払っても、残高はほとんど動きません。
  • 25,000円払えば、およそ15,000円が元本に向かい、翌月の利息はより小さい数字に対してかかるので、支払いのうち元本に届く分がまた少し増えます。
  • この効果は加速します。毎月、利息の割合が縮み、元本の割合が育つ。だから完済は最初は氷河のように遅く感じられ、途中からはっきり速くなるのです。

実務的な含意はこうです。最初の追加の一円がいちばん苦しく、いちばん手応えがない。そして人はまさにその段階で、「効いていない」と結論して手を止めがちです。効いています。目に見える部分が遅れて来るだけです。

静かに事態を悪くする二つのこと

  • 同じカードでの新しい買い物。返済しながら買い物を足すと、支払いは古い残高と新しい残高の両方と戦うことになります。カードをまったく使わなくなって初めて進捗が見えるようになった、という人は少なくありません。
  • 無利息の猶予期間を失うこと。カードはふつう、明細の残高を全額払えば新規の買い物に利息をかけません。いったん残高を抱えると、その保護はたいてい消え、新しい買い物にもすぐ利息がつき始めます。つまり残高を抱える費用は、表示金利が示すよりわずかに高いのです。

自分の数字を出す

おおよその値なら電卓アプリは要りません。残高に年利を掛けて、12で割るだけです。

  • 20万円、年19.99% → 月におよそ3,300円の利息
  • 50万円、年24% → 月におよそ10,000円
  • 120万円、年18% → 月におよそ18,000円

その数字を、実際に毎月払っている額と比べてください。二つの差が、本当に借金を減らしている額です。そしてそれがゼロに近いなら、明細がずっと語ってきたことのすべてが説明できます。

複数の残高を抱えているなら、同じ計算はどれがいちばん高くついているかも教えてくれます。追加の支払いをどこに向けるかを決める出発点です。その順序づけによくある二つの考え方は、スノーボール法とアバランチ法のガイドで扱っています。

これは一般的な情報であり、個別の助言ではありません。 カードの条件、金利、最低返済額の計算式はさまざまで、あなたの場合は明細が正です。自分の状況に当てはめるには、ファイナンシャルプランナーや公的・非営利の相談窓口で実際の数字を見てもらうのが確実です。