目的別に貯蓄を分ける価値に気づくと、今度は逆方向に行きすぎたくなります。思いつく限りのカテゴリごとにバケットを作り、やがてバケットの管理そのものが手間になっていく。役に立つのは、その中間のどこかです。

以下の話は、バケットと呼んでも、封筒と呼んでも、目的別積立と呼んでも同じように当てはまります。仕組みは同一で、家計管理の流儀によって呼び名が違うだけです。

無理のない出発点

たいていの人の貯蓄目標は、大きく三つに収まります。予想外の出来事に備える緩衝材。おおよその時期が決まっている近い目標(旅行、買い物、控えている特定の支出)。そして、期日の決まっていないもう少し先の目標。ほしいものごとにひとつ作るのではなく、この三つにそれぞれひとつずつ用意するところから始めれば、たいていは実際の必要を満たせますし、貯蓄が表計算の作業に変わることもありません。

増やす意味があるとき

新しいバケットが居場所を得るのは、それが既存のバケットの下位分類ではなく、独自の期限や目的を持つ本当に別の目標であるときです。そのバケットが何のためのものかを短い一文で説明できないなら、単独で立てるより広いバケットに統合すべきというサインであることがほとんどです。

うまく機能する判定はこれです。このお金がほかの貯蓄と分かれている理由を、一文で説明できるか。できるなら、たぶん独立させる価値があります。説明に段落が要るなら、たぶんありません。