「時は金なり」はあまりに使われすぎて、耳に入らなくなりがちです。けれども文字どおりに受け取れば、支出を評価する物差しとして本当に役に立ちます。使う一円一円は、それを稼ぐために差し出したいくらかの時間を表しています。時給で働くなら1時間分、月給なら給与の一部に相当する時間です。
値段を時間に換算する
税引後でおおよそ時給2,500円なら、7,500円の買い物は3時間の労働であって、単なる7,500円ではありません。この置き換えは買い物を悪いものにはしません。3時間分の価値がある買い物はいくらでもあります。ただし問いが「これを買えるか」から「これは自分の3時間に見合うか」へ変わります。自由に使えるお金の多くについては、後者のほうが正直な問いになりがちです。
いちばん効く場面
時給の物差しがもっともよく効くのは、積み上がっていく繰り返しの支出です。月5,000円のサブスクは、ただの5,000円ではありません。1年を通せば、時給2,500円ならおよそ24時間——まる一日の労働——を、毎週使っているとも限らないもののために充てていることになります。そう見ると、「小さな」繰り返しの請求の多くは、月々の一行として眺めているときとはまるで違って見えてきます。
これは、あらゆる買い物を時間の計算に変換しようという話ではありません。それはそれで消耗します。ときどき、とくに繰り返しの支出に対して当ててみる物差しとして、それが要している時間に見合っているかを直感で確かめるのに向いています。