たいていの家計簿アプリはダッシュボードを差し出してきます。カテゴリ別の円グラフ、支出推移の棒グラフ、口座の一覧。どれも技術的には役に立ちますが、人が本当に知りたいたったひとつの問いには、ほとんど答えていません。これ、今買っていいのか?

「あなたの数字」は、それに正面から答えようとするものです。収入から、請求を引き、繰り返しのサブスクを引き、今月すでに使った分を引き、取り分けてあるお金を引く。そうして、月がリセットされるまでに実際に使える金額を、ひとつの数字にまとめます。

なぜ複数ではなく、ひとつの数字なのか

グラフは「何が起きたか」を教えてくれます。ひとつの数字は「次に何ができるか」を教えてくれます。支出の内訳をじっと眺めても、結局その日の外食を許容していいのか分からなかった経験があるなら、埋めようとしているのはまさにその隙間です。「これがあなたのデータです」から「これがあなたの答えです」へ移ることです。

とはいえ、細かい内訳が消えるわけではありません。その数字を構成する一円一円には、請求、サブスク、買い物といった出どころが必ずあり、いつでも中を開いて確認できます。数字は玄関であって、家そのものではありません。

数字を動かすもの

数字を変えるのは三つです。繰り返しの支出(請求とサブスク。実際の請求頻度にかかわらず、月あたりの金額に換算されます)、その都度発生する単発の支出、そして目標のために意識的に取り分けた分。この三つがどう影響し合うかを理解すれば、この種のツールを使いこなすのに必要なことのほとんどは済んでいます。続くガイドでは、それを一つずつ見ていきます。